戦国新聞

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【独占潜入】生きていた軍師!有岡城「土牢」の黒田官兵衛を直撃 荒木村重への寝返り説を完全否定

1579年7月31日 #摂津

【摂津・有岡城某所】織田信長公(46)を裏切り、有岡城に立て籠もる荒木村重(41)。その説得に赴いたまま消息を絶ち、世間では「村重に寝返った」「あるいは既に処刑された」と噂されていた天才軍師・黒田官兵衛(33)が、実は城内の奥深く、光も届かぬ土牢に幽閉されていることが判明した! 本紙は独自のルートを駆使し、厳戒態勢の有岡城内へ決死の潜入を敢行。変わり果てた姿ながら、眼光だけは鋭く放つ官兵衛殿への独占インタビューに成功した。なお、情報源の安全確保および潜入ルート秘匿のため、具体的な取材日時や接触手法については一切非公開とさせていただく。

「私は死なぬ、信長公との約束がある」

――官兵衛殿、生きておられたか! 世間では貴殿が村重殿に同調し、織田家を裏切ったとの噂が流れている。信長公も貴殿の行方を案じ、あるいは憤っておられる。

官兵衛:(湿った土牢の奥から、低く掠れた声で)……裏切り、だと? 笑わせるな。私は村重を説得し、この無益な戦を止めさせるためにここへ来た。それを捕らえ、このような穴蔵に押し込めたのは村重だ。奴は私を屈服させようとしているが、私の魂まで縛ることはできぬ。

――しかし、この劣悪な環境だ。足も不自由になられたと聞く。体は大丈夫なのか。

官兵衛:(激しく咳き込みながら)……体など、どうでもよい。確かにこの脚は腐りかけ、満足に歩くことも叶わぬ。だが、頭は冴え渡っている。この暗闇の中で、私は常に信長公の天下布武の先を見据えている。私がここで死ねば、村重の思う壺だ。私は意地でも生き延びる。信長公との約束、そして我が息子・松寿丸の未来のために。

「村重はもはや、迷いの中にいる」

――村重殿の様子はどうだ。貴殿を殺さずに生かしているのは、何らかの意図があるのか。

官兵衛:奴は迷っているのだ。信長公の恐ろしさを誰よりも知っていながら、引き返すこともできぬ。私を生かしているのは、万が一の際の交渉材料にするつもりか、あるいは私の知略を惜しんでいるのか……。だが、奴の命運は尽きている。有岡城はいずれ落ちる。私はその時を、この闇の中で静かに待つだけだ。

――信長公へ、何か伝えたいメッセージはあるか。

官兵衛:「黒田官兵衛、一点の曇りなく忠義を貫いております」と。それだけだ。たとえ骨となっても、私の心は織田家と共にあります。

闇の中に灯る「再起」の炎

インタビューの最中、官兵衛殿の顔はほとんど見えなかった。しかし、暗闇の中で時折光るその瞳には、絶望など微塵も感じられなかった。あるのは、自らの知略を信じ、必ずや再び表舞台に返り咲くという、凄まじいまでの執念である。

官兵衛殿は最後に、「次に見る光は、有岡城が落ちる時の炎であってほしい」と呟き、再び深い沈黙へと戻っていった。

軍師、未だ死なず。この衝撃の事実は、膠着する有岡城包囲戦、そして織田家中の動揺にどのような影響を与えるのか。本紙は、この奇跡の生存の続報を、引き続き極秘裏に追い続ける。