【石見・大森】徳川家康公が最も信頼を寄せる財政の天才が、ついに石見銀山に上陸した! 幕府の石見銀山奉行に就任した大久保長安公(57)が、石見の山々を鋭い眼光で睨み据え、前代未聞の大規模開発を開始。その象徴とも言える巨大坑道「大久保間歩(おおくぼまぶ)」の掘削が始まった。長安公が指揮を執るや否や、銀の産出量は爆発的に増加しており、石見の山は今、文字通り銀の湧き出る魔法の山へと変貌を遂げようとしている!
猿楽師から幕府の金庫番へ! 異色の経歴が放つ異能
長安公はもともと甲斐武田氏に仕えた猿楽師の家系という異色の経歴を持つ。しかし、その数字を操る才能と、鉱山開発における卓越した知見は家康公の目に留まり、今や幕府の財政を一身に背負う金山・銀山総支配の地位に就いている。 長安公が石見に持ち込んだのは、最新の測量技術と、効率的な労働管理システムだ。「掘って、掘って、掘りまくれ!」――長安公の号令の下、石見の地には全国から数万人の鉱夫や商人が集まり、静かだった山村は一夜にして不夜城のごとき活気を呈している。
巨大坑道・大久保間歩の衝撃! その規模は人知を超える
現在、長安公の名を冠して掘り進められている大久保間歩は、これまでの坑道とは一線を画す規模だ。大人が立ったまま余裕で歩けるほどの高さを持ち、複雑に分岐するその内部は、まさに地下の迷宮。 「この間歩からは、これまでの数倍の銀が獲れる」と長安公は豪語する。実際、試掘の段階ですでに良質の銀鉱石が次々と運び出されており、そのあまりの勢いに、古参の鉱夫たちも「長安公は土の下が透けて見えるのではないか」と恐れおののいている。
灰吹法の導入で純度も最高級! 世界が欲しがる石見銀
長安公は産出量だけでなく、品質にも妥協を許さない。朝鮮から伝わった精錬技術「灰吹法(はいふきほう)」をさらに徹底させ、不純物を取り除いた純度の高い銀を大量生産。この石見銀は、すでに博多や長崎を通じて海外にも輸出されており、遠く南蛮の地でも日本の銀は世界一と絶賛されているという。
徳川の天下を支える銀の雨
「銀があれば、天下は安泰だ」。長安公が石見で稼ぎ出す莫大な富は、そのまま徳川幕府の軍資金や公共事業の資金となり、戦なき世の礎となっている。長安公の行くところ、常に金銀の雨が降ると噂され、その権勢は今や飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
「石見の土を銀に変える男」。大久保長安公が描く銀の帝国の夢は、まだ始まったばかりだ。本紙は、この地下に眠る富が日ノ本の未来をどう変えるのか、引き続きその最前線を追跡する。
