戦国新聞

戦国時代のニュースを速報でお届けします

【号外】大谷刑部少輔、異相にて登城!白い頭巾で顔を隠す怪異。茶会での膿混じりの茶を巡る衝撃の目撃談!

1594年6月29日 #山城

【山城・伏見】豊臣秀吉公(57)の天下を支える知勇兼備の将、大谷刑部少輔吉継殿(35)の身に、ただならぬ異変が起きている! 近頃、登城する吉継殿の姿は、頭から白い頭巾を深く被り、目元以外の肌を一切見せないという、およそ武士(もののふ)らしからぬ異様な装束である。城内の小姓や侍女たちの間では「戦場での古傷が悪化した」との触れ込みだが、実態は「もはや人前には出られぬほどの恐ろしい難病に侵されている」との不気味な噂が、黒い霧のように広まっているのだ!

白い頭巾の奥に隠された、目を背けたくなる惨状

吉継殿はかつて、その端麗な容姿と鋭い知略で「紀之介」と親しまれた若武者であった。しかし、現在の彼は歩行もままならず、常に近習に肩を貸させている。 ある目撃者の証言によれば、頭巾の隙間から覗く肌は白く爛れ、その形相はもはや生身の人間とは思えぬほどに変貌しているという。高名な医師たちが極秘に診察に当たっているが、医師も匙を投げ、周囲には「決して近づいてはならぬ」と警告を発しているとの情報もあり、吉継殿の病状はもはや隠しきれぬ段階に達している。

茶会で起きた地獄……石田三成だけが飲み干した膿の茶

この難病説を決定づける、戦慄の目撃談が舞い込んだ。 先日、秀吉公が催された茶会において、一座が回し飲みをしていた際のこと。吉継殿が茶を啜ろうとした瞬間、頭巾の隙間から膿が滴り落ち、茶碗の中に混じってしまったというのだ。並み居る諸将がその汚らわしさに息を呑み、顔を背けて飲むふりをして茶碗を回す中、親友である石田三成殿(34)だけは、何食わぬ顔でその茶を最後の一滴まで飲み干し、「誠に結構な服加減なり」と微笑んで吉継殿を見つめたという。 この話は三成殿の友情として語られ始めているが、裏を返せば、吉継殿の病が他人に移ることを恐れられるほどの、忌まわしき重病であることを、図らずも天下に露呈させてしまった形だ。

死に場所を求める、悲しき軍師の執念

吉継殿は現在、越前敦賀五万石を治めているが、自らの余命が長くないことを悟っているのか、その働きぶりは死を急いでいるようにも見える。 「自分のような病者は、華やかな天下の表舞台にいるべきではない」と、何度も隠居を申し出ているとの噂もあるが、秀吉公は「刑部の知略がなければ困る」と、それを許さないという。主君の期待に応えようとする忠義と、日に日に崩れていく肉体。吉継殿の心中は、察するに余りある。

過酷な宿命か

吉継殿の病が、らい病であることは、もはや公然の秘密だ。一度かかれば、家族からも世間からも見捨てられ、孤独の中に朽ち果てる運命。 しかし、吉継殿は絶望することなく、今もなお豊臣家の将来を憂い、戦略を練り続けている。その高潔な精神は、病魔に蝕まれた肉体とは対照的に、より一層の輝きを放っているように見える。

「美しき知謀、病魔に消えるか」。白い頭巾の奥に隠された吉継殿の真実を、本紙はこれからも静かに、そして敬意を持って見守り続ける。これにて、伏見城を揺るがす悲しき噂の報告を終えよう。